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学長メッセージ

屹度(きっと)

人のこころは動き、うつろう。
その動き?うつろいがアートの表現になる。
微弱なうつろいもあれば、一人では抱えきれない動きもある。
その動き?うつろいの表現を感じる場として様々な媒体がある。
長い地球の時間の中で表現?媒体は変容し続けている。
けれども、
ひとのこころは、どうなのだろうか?
長い地球の時間の中で変わってきているのだろうか?いないのだろうか?
そもそもこころとは何なのか?
ひとつ確かに言えるのは???
アートによってこころは動く。
だから、
不思議なこころが集まっている社会の中で起こっている現代の課題に対して、
アートが作用することによって、社会の中の心が動きだすのではないだろうか。
アートが社会を動かすことができるのではないだろうか。
アートが人を生き生きとさせることができるのではないだろうか。

アートは人間にとっての生きる力なのだから、
屹度出来る。

令和4年4月1日
東京藝術大学長 日比野克彦

学長プロフィール

日比野 克彦(ひびの かつひこ)

1958年岐阜県生まれ。東京藝術大学に在学していた80年代前半より作家活動を開始し、社会メディアとアート活動を融合する表現領域の拡大に大きな注目が集まる。その後はシドニー?ビエンナーレ、ヴェネチア?ビエンナーレにも参加するなど、国内外で個展?グループ展、領域を横断する多彩な活動を展開。また地域の場の特性を生かしたワークショップ、アートプロジェクトを継続的に発信。現在、岐阜県美術館、熊本市現代美術館にて館長、母校である東京藝術大学にて1995年から教育研究活動、2022年から学長を務め、芸術未来研究場を立ち上げ、現代に於けるアートの更なる可能性を追求し、企業、自治体との連携なども積極的に行い、「アートは生きる力」を研究、実践し続けている。

 

<主な経歴>
昭和33年 岐阜市生まれ
昭和57年 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業(在学時はサッカー部に所属。卒業制作で第一回デザイン賞受賞)
昭和59年 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程修了
平成7年 東京藝術大学美術学部デザイン科助教授
平成11年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科の立ち上げに参加
平成19年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授
平成19年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授
平成28年 東京藝術大学美術学部長
令和4年 東京藝術大学長

<主な受賞歴>
昭和57年 第3回日本グラッフィック展大賞
昭和57年 第1回デザイン賞(東京藝術大学卒業制作)
昭和58年 第1回日本イラストレーション展グランプリ
昭和58年 第30回東京アートディレクターズクラブ最高賞
昭和60年 ぴあテン?もあテン アート部門大賞
平成 2年 東京都屋外広告物優秀賞都知事賞
平成 2年 IBA(インターナショナル ブロードキャスティングアワーズ)賞
平成 2年 東京都屋外広告物優勝賞都知事賞
平成 5年 第6回東京タイボディレクターズクラブ会員部門銅賞
平成10年 インターナショナルコミュニケーションフェスタ?ベストコミュニケーション パーソン98文化部門賞
平成10年 日本文化デザイン会議会員賞
平成10年 ‘97北京国際電脳美術展 金賞
平成11年 読売演劇大賞最優秀作品賞「パンドラの鐘」衣装担当
平成12年 毎日デサイン賞グランプリ
平成16年 読売演劇大賞最優秀作品賞「赤鬼」舞台美術?衣装担当
平成27年 芸術選奨芸術振興部門文部科学大臣賞
令和4年 第54回東海テレビ文化賞

<主な活動歴>
【書籍等出版物】
昭和58年 Hibino : a collection of the works of Katsuhiko Hibino 朝日出版社
昭和59年 PRESENTS 玄光社
昭和60年 にっぽんのえ 小学館
昭和61年 HIBINO2 朝日出版社
平成 元年 おめでとうのいちねんせい 小学館
平成 3年 ROCCNR 美術出版デザインセンター
平成 5年 KATSUHIKO HIBINO 小学館
平成 9年 8万文字の絵 ?表現することについて? PHP 出版
平成 9年 海の向こうに何がある 朝日出版社
平成 9年 えとじ 読売新聞社
平成10年 球の仕業 淡交社
平成10年 HIBINO LINE 玄光社
平成10年 ゲゲゲのビビビ 日経 PB 社
平成11年 ひ ESSAY OF KATUHIKO HIBINO 淡交社
平成15年 100の指令 朝日出版社
平成15年 えのほん ミキハウス出版
平成16年 日常非日常(ピジョッピジョッピ) 朝日出版社
平成18年 FUNE 日比野克彦プロジェクト「アジア代表日本」西日本新聞社
平成18年 HIBINO DNA AND「日比野克彦応答せよ!!」岐阜県美術館
平成18年 HIBINO EXPO 2005 日比野克彦の一人万博 記録集 水戸芸術館現代美術センター
平成18年 Yesterday Today Tomorrow リトルモア
平成19年 日比野克彦展「日々の旅に出る。」鹿児島県霧島アートの森
平成20年 日比野克彦 HIGO BY HIBINO 熊本市現代美術館
平成20年 日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式記録集 金沢21世紀美術館
平成20年 あしたの君へ 新潟日報
平成25年 Hibino on side off side 日比野克彦 川崎市岡本太郎美術館
令和2年 TURN on the EARTH わたしはちきゅうのこだま 東京藝術大学出版会
令和4年 ケアとアートの教室 左右社
令和4年 日比野克彦明後日のアート = Katsuhiko Hibino day after tomorrow art 現代企画室

【主なアートプロジェクト】
平成11年~ 「HIBINO HOSPITAL 日比野美術研究室附属病院放送部」
平成15年~ 「明後日新聞社文化事業部」
平成17年~ 「HIBINO CUP」
平成18年~ 「こよみのよぶね」
平成18年~ 「MATCH FLAG PROJECT」
平成18年~ 「アジア代表日本」
平成19年~ 「種は船プロジェクト」
平成22年~ 「瀬戸内海底探査船美術館 一昨日丸プロジェクト」
平成24年~ 「とびらプロジェクト」
平成25年~ 「ソコソコ想像所」
平成27年~ 「ナンヤローネ/アートまるケット」
平成27年~ 「ASIA DAIHYO」
平成29年~ 「DOOR」(Diversity on the Arts Project)
平成31年~「ひみつジャナイ基地」
令和2年~ 「I LOVE YOU プロジェクト」

【主な展覧会】
昭和58年 HIBINO SPECIAL 展(札幌?岐阜 PARCO)
昭和58年 日比野克彦個展(伊奈ギャラリー)
昭和58年 第20回今日の作家展参加(横浜市民ギャラリー)
昭和60年 第6回シドニービエンナーレ参加
昭和60年 日比野克彦個展(ギャラリーDU JOUR/パリ)
昭和60年 ONE DAY OF HIBINO(ギャラリーNEWZ)
昭和60年 芸術と素朴展 参加(世田谷美術館)
昭和63年 日比野克彦個展(ギャラリー?ベリーニ/バルセロナ)
平成 元年 日比野克彦個展(ワンオフギャラリー/ロンドン)
平成 4年 DES COUVERT’S92参加(パリ)
平成 5年 検証展覧会(有楽町西武アートフォーラムほか巡回)
平成 6年 HIBINO SPECIAL 展(平塚市美術館)
平成 7年 第46回ベネチアビエンナーレ日本館参加
平成13年 HIBINO DATE ON OUR TIMES(いわき市立美術館、目黒区立美術館など巡回)
平成17年 HIBINO EXPO2005(水戸芸術館現代美術センター)
平成18年 HIBINO DNA AND(岐阜県美術館)
平成18年 HIGO BY HIBINO(熊本市現代美術館)
平成19年 日比野克彦ホームアンドアウェー方式(金沢21世紀美術館)
平成25年 六本木アートナイト監修
平成26年 TURN 展(みずのき美術館)
平成29年 ジャパノラマ展参加(ポンピドー?センター/メッス)
平成29年 TURN IN BIENAL SUR(アルゼンチン)
平成29年 BY80’s FOR20’s 1980年代発?2020年代行き(岐阜県美術館)
平成30年 「起点としての80年代」展参加(金沢21世紀美術館など巡回)
平成30年 ニューウェーブ現代美術の80年代展(国立国際美術館)
令和元年 TURN IN HAVANA BIENAL(キューバ)
令和2年 「日比野克彦を保存する」(東京藝術大学大学美術館 陳列館)
令和2年 「TURN on the EARTH ?わたしはちきゅうのこだま」
令和3年 「SDGs×ARTs 十七の的(まと)の素(もと)には芸術がある」展(東京藝術大学大学美術館)
令和3年 「TURN 茶会」(国立新美術館)
令和3年 「TOKYO GEIDAI ART FES BY AUGMENTED REALITY IN 善通寺」展覧会
令和4年 市?向けの海洋環境教育プログラムのワークショップ himeji-sdgs-expo2022(一般社団法人タラ オセアン ジャパン)
令和4年 東京ビエンナーレ 2023 はじまり展 「ALL TOGETHER NOW (Transforming box series)」(寛永寺)
令和5年 「デザインに恋したアート?アートに嫉妬したデザイン」(大阪中之島美術館)

 

写真撮影:新津保建秀